京橋のダイエー47年の歴史に幕

この夏、京橋のダイエー(現イオン)の閉店が報じられ、そのニュースを目にした時『ついにか・・』とは思ったが、個人的にはダイエーの看板がイオンに掛け変わった時の方が胸にくるものがあった。
以前ディッパーダンのクレープで私とダイエーの思い出を綴ったが、ダイエーの名が消え、イオンになる方が私にとっては衝撃が大きかった。
京橋店との思い出はベッドのマットレスを家まで担いで帰ったこと、朝ヤカンを空焚きしてしまい会社帰りに買いに行ったこと、もちろんOMCの日には日用品、食品など買い込んだ思い出など・・・・・それだけで1万文字超えで語れるが、今回のテーマは閉店なのでまたの機会にする。
イオンになってからはすっかり足が遠のき、恐らく閉店という理由が無ければ行くことはなかっただろう。そしてまた〔閉店するのならもう一度行っておこう』と考えはしたものの、なかなか足が向かうことなく、閉店前日を迎えてしまった。
2019年9月29日(日)日が暮れた頃に店に行ったが、まず、ディッパーダンには多くの人が並んでいた。小さいころ親に連れられて食べた人。初デートで食べた人。きっとそれぞれに思い出があり、それを懐かしみながら最後に食べるのだろう。中にはイベントなどが行われるちょっとした広場があるのだが、小さいながらダイエーの展示コーナーがあり、ひとつひとつ写真に納めながら見てまわる。ホークス優勝セールは私も並んだし、モッくんグッズは家の中を探せば出てくるだろう。
竹中工務店が施工したこの建物(作品)は解体され、新たなランドマークとして生まれ変わることだろう。昭和・平成を生きた者として、元号が令和に変わると共に、消えゆくものにノスタルジィを感じずにはいられないが、諸行無常として受け止める次第である。